【珠生】
「…………ぁ」
そこには驚くほどのイケメンが、笑顔で俺を覗き込んでいた。
言葉通り、『驚くほど』だ。
だって俺は、彼を一目見た瞬間、あまりの衝撃に固まってしまったのだから。
【??】
「うちの学園でもバスケやるの?」
【珠生】
「い、いや……今のところそれは考えて……ない、かな……」
長い睫毛に縁取られた大きな目が無遠慮なほどしげしげと俺を眺めている。
【??】
「じゃあ何か部活入ったりとか考えてる?」
【珠生】
「いや、特には……」